家賃滞納について①

最近の状況

マンションやアパートをお持ちの大家さんにとって、「家賃滞納」は頭の痛い問題です。管理会社に任せている場合は対応してもらえますが、自己管理の場合はご自分で催促しなければなりません。ほったらかしにしておくと、雪だるま式に滞納額が増えていきます。

最近は、一部の違法な督促をした業者のせいで、貸主は強い「悪人」、借主は弱い「善人」、という誤った風潮が広がっています。一人で管理されている大家さんには、逆風が吹いている状況です。

やってはいけないコト

①カギの無断交換・荷物の無断搬出

完全にアウトです。不法行為ですので、損害賠償をされたり刑事告訴される場合もあります。絶対に入居者に断りもなくカギ交換や家財道具を持ち去ってはいけません。

②張り紙

玄関ドアに張り紙をすると、周りの人たちに知れ渡ってしまいます。そのため、名誉棄損や営業妨害されたとして、損害賠償や刑事告訴を受ける可能性があります。

③職場に連絡

入居者と連絡がつかない場合、つい職場に電話してしまうかもしれません。仕事の関係者に「家賃滞納」知れ渡ってしまうと、会社にいられなくなり大騒動に発展する可能性もあります。滞納者は携帯に出ないのが常です…。大家さんのお気持ちはわかりますが、職場に電話することは避けたいですね。

④大声で催促

運よく本人を捕まえた場合、つい感情的に大声で「滞納家賃を払え!」と怒鳴ってしまう場合もあるかと思います。しかし、入居者がこっそり録音しているかもしれませんし、脅迫や恐喝されたとして訴えられる危険性もあります。大声で催促=「入居者を威嚇する行為」は刑罰の対象となります。